#転職コラム
今世紀最大の経済悪化をもたらしたコロナウイルスによる「コロナショック」。今も世界でコロナウイルスの拡大、そして経済の悪化が止まらないとニュースで話題になっています。
そこで危機に陥ったのが様々な企業や飲食店。外出自粛が求められたため、様々な企業が倒産に追い込まれ、転職活動にも大きく波紋を呼んでいます。そこで今回は、コロナウイルスがもたらす転職活動への影響をお伝えしていきます。
コロナウイルスの影響を受けたのは企業や飲食店だけではなく、就職活動や転職活動をしている人にまで影響が出始めています。
コロナが深刻化し始めた5月以降6月現在で内定率は前年比より13%ほど減少し、夏に開催されるインターンシップも続々と中止に……。そして極め付けはコロナウイルスの影響で内定取り消しが全国30社以上、人数100人以上と前代未聞の出来事も起こっています。
そして、その中でも内定率が悪化しているのは女性で、女性に人気の職業であるキャビンアテンダントの採用活動が一時中断していることが大きく影響しています。
コロナの影響で海外渡航ができなくなり、さらに海外からもお客さまが来れない状況が続いています。さらには飛行機の便数も減らさなければならなくなり、国内線は通常の4割、国際線は通常の1割と大打撃を受けました。そのため、航空会社の中でも有名なANAホールディングスやスカイマークなどが採用を一時中止としており、CAを目指していた女性の多くが就職できないという結末に……。さらにはパイロット職の採用も中断しているため、航空業界を目指している就職活動生たちはかなりの大打撃を受けることでしょう。
コロナウイルスが流行し、外出自粛を余儀なくされている全日本国民。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだ都内では感染者が毎日出ている状態で、第二波、第三波が心配されているところ。そんな中での対面面接は3密状態を作ってしまう原因に。そこで、アフターコロナでは「オンライン面接」が主流になりつつあります。
コロナウイルスの影響でオンライン面接を受けたと答える就活生は82%以上にのぼり、4月後半5月では94%とほとんどの企業がオンライン面接を導入し、オンライン面接に切り替えたという統計が出ています。
就活生は自宅から面接を受けることができるため、遅刻することも減り通勤時間を短縮できることからメリットも大きい反面、直接会社を見ることができないため社内の雰囲気を掴むのが難しいというデメリットも。オンライン面接では直接社内を見て回ることができないため、社内に関する質問をしっかりしたり面接官の雰囲気を観察するなどオンラインならではの対策をする必要があるでしょう。
コロナの影響で採用に非積極的な企業が多い中、採用に積極的に取り組んでいる企業も多くあります。例えば、不動産投資の営業や物件の仕入れなどのお仕事や ネットサービス系のコールセンター 、そのほかにもフードデリバリー業界やゲーム業界、テレワーク業界、出版業界や本屋など、「外出しなくてもできる仕事」や「外出しなくてもいいようなサービスをしてくれる業界」などが積極的に採用をしています。
外出自粛で「おうち時間」を過ごすようになった家族が増え、ウーバーイーツや出前館などのデリバリーサービスはコロナ以前より利用者が急増、そして学校が休校になった影響でゲーム業界でもゲームが飛ぶように売れ、「Nintendo Switch」を買う列が後を絶たないという現象も。そして様々な家電量販店で売り切れの状態が相次ぎました。
そして今後テレワーク需要は伸び続ける傾向にあり、どの業界もピンチをチャンスにするため様々な策を練っています。ほかにもNetflixなどの動画業界もおうち時間に大きく貢献し会員数が倍増。コロナで倒産してしまうところもあれば伸び続ける業界もたくさんあるのです。
そして最近では、気に入った就職活動生に企業側からアプローチをして採用を進めていく「スカウト型採用サービス」というのも活用されつつあります。スカウト型採用サービスは就活生がプロフィールや適性検査、経歴などを登録し、気に入った学生がいれば企業側から声をかけ面接をしていくというもの。就職活動している人は無料で登録することができ、就職活動を進めることができます。
コロナの影響で、今までの生活仕様や就職活動の仕方、経済など様々な部分が変わりつつあります。ですが、これ以降コロナ前に戻ることはおそらくないと言えるでしょう。そのため、新しい生活仕様ややり方にどんどん慣れていく必要があります。
コロナの経済影響は向こう1年と言われていますが、それでもピンチをチャンスに変えようと様々な企業が頑張っています。その手助けをするためにもあなたの力が必要です。ぜひ就職活動を諦めることなく、このコロナショックを乗り切り就職活動をしていきましょう。