#転職コラム
「昼職に転職したい!」と考える夜職のかたにとって、気になるのがお給料事情。
普通は「夜職から昼職に転職すると、手取りが下がる」と言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
今回の昼キャリ編集部では、昼職給料の仕組みを解説し、みなさまの「手取り事情」にフォーカスを当ててまいります♡
転職してから後悔しないために、大切な給料面の仕組みや内実をしっかり理解しておきましょう!
夜職においては、額面(=給与明細上の給料総額)から、「控除」としていくらかが差し引かれます。
「控除」を「引かれもの」と呼ぶこともありますが、たとえば所得税などの源泉徴収代や、ヘアメイク代、送り代、衣装レンタル代……。
「雑費」や「厚生費」という名目で、トイレやロッカールームの使用料と設定されるお店も多くあります。
結果、手取りとしては額面額よりも1〜2割下がってしまうわけですが、これは昼職でも同じ!
昼職では、以下のような名目で、「控除」として給料からいくらかが差し引かれます。
正社員として勤めると、企業から健康保険証を発行してもらえます。
企業経由で「医療保険制度」に加入し、そのために病院でに医療費負担が3割ていどで済むわけですね♪
正社員でないかたは、自身で国民年金制度に入ったり、親の扶養に入ったりする必要がありますが、その場合、自分や親が「保険料」を国に収めなければなりません。
しかし企業の「医療保険制度」に加入すれば、本来納めるべき保険料の何割かを、企業が負担してくれるので、とってもお得!
この「保険料」の自己負担分は、毎月のお給料から差し引かれる仕組み。
その人の年齢や勤務年数などに応じて差し引かれる値段は異なりますが、5000〜10000円くらいが目安です。
「介護なんて無縁!」と思っても、これは国から定められたルールで、給料から「介護保険料」が差し引かれます。
とはいえ、これも企業に正社員として勤めていれば、何割かを会社が負担してくれるので、負担額は少なくて済みます。
いわゆる「年金」のもとになるもので、「65歳から支給される年金の積み立て分」とイメージすればわかりやすいかもしれません。
かんたんにいえば、国は働きざかりの世代から「年金料」を徴収し、65歳以上の年金受給者の支払いに充てているわけです。
企業に勤めていれば、お給料から毎月自動的に差し引かれますが、これも勤務先が保険料の何割かを負担してくれます。
失業保険などのサービスに用いられるお金です。
この保険料を毎月ちゃんと支払うことで、いつか失業したときにも、ありがたい「失業手当」がもらえると思えば、「支払うのもしかたないか……」と思えるかも?
「稼いだ何割かのお金を国に納める」という趣旨で差し引かれるお金です。
「納税」というのは国民の義務ですので、夜職やアルバイト、パート勤務でも、給料支払いのときには、「源泉徴収代」として自動的に差し引かれています。
これも「納税」の義務のひとつで、住んでいる地方公共団体に対して納めるお金です。
「これ以上差し引かれるの!?」とげっそりするかもしれませんが、「住民税」として支払ったお金が道路整備や公共施設の維持に使われていると思って、耐えましょう。
勤め先の企業によっては、「社員旅行のため」「退職金のため」として、お給料から自動的にいくらかが差し引かれ、積み立てられる制度を設けています。
会社独自の福利厚生ルールであり、福利厚生が充実していればいるだけ、このような「差し引き額」が多い傾向にあります。
昼職では、給料から上記の「控除」が差し引かれた額が、手取りとなります。
具体的にどのくらい引かれるものなのでしょうか?
あくまで一例ですが、20歳昼職ワーカーに多い年収300万円くらいの場合、一般的には手取りは約240〜250万円といわれます。
月収に換算すると、額面23万円くらいのところ、手取りは20万円ほどで、なかなか大変ですね。
これは年2回の賞与を加味していない計算なので、実際の毎月の給料は、月収の手取りが15〜17万円というかたも……。
家賃負担のあるひとり暮らしでは、生活がまわらない恐れがあります……。
高卒など、学歴がないかたは、年収じたいがもっと低くなる場合もあります。
こうして昼職の手取り実態を分析すると、昼職の魅力は夜職よりも乏しく感じるかもしれません。
しかし昼職には、たとえ手取り金額が低くても、それを上回るメリットがあるのです!
夜職の世界では、年齢的なピークを迎えると、売上は下降線をたどります。
知名度の高い超人気キャバ嬢であれば、30歳前後で起業したりタレントとなったり、華々しい別の道に進みますが、ほとんどのキャバ嬢は退店しか道はありません。
しかし昼職であれば、年齢的な「やめどき」はなく、勤務年数が上がるだけ、給料は上がります!
転職したては手取りが低くてしんどくても、しばらく耐えれば未来は明るいのです♪
夜職の世界では、売り上げが上がらなければ退店を勧告されたり、自発的に退店するようプレッシャーをかけられたりすることもあります。
キャバ嬢の世界と異なり、いちど入社すれば、クビになることはそうそうありません。
くわえて、会社員だからこそ「有給」や「ボーナス」といううれしい制度もあるのです♪
ナイトワークの世界では、「夜」という独自性のせいか、人間関係でトラブルが起こりやすいもの。
もちろん、昼職の職場においても、相手や周囲によって合う・合わないという問題はありますが、夜職のようにドロドロした人間関係は少ないので、その面のストレスは減りそうです♪
水商売では、ほとんどの場合「接客」しか仕事が選べませんが、昼職の世界では可能性はたくさん!
事務職に営業職もアリ、美容師や看護師などの特殊資格を取得するのもよし……。
たくさんの選択肢から、自分に合った仕事をチョイスできます♡
「手取りが低い」という点にお悩みなら、「高収入の昼職」という選択肢がおすすめ!
たとえば、営業職の多くは歩合制で、インセンティブ報酬があるので、努力して売り上げを上げればそれだけ報酬が増えます。
実際に、30代女性で年収1000万円という例も!
一般事務職でも、最近推奨されている副業を始めれば、収入をアップできます。
これらの昼職のメリットが受けられるのは、正社員だけではありません。
最近では派遣社員や契約社員でも、正社員と同じ待遇が認められつつあるのです!
夜職から正社員転職というのは、なかなか狭き門かもしれませんが、派遣社員や契約社員として昼職デビューし、キャリアを積むのもOK!
ちなみに、派遣社員転職の最新の動向については、コラム「「正社員」にはないメリットも! 水商売卒業後の「派遣」という可能性」もあわせてご参照くださいませ♪
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