#転職コラム
昼職にはあって夜職にはないもの、その一つが昼職では当たり前の「有給休暇」。最近は夜職でも有給休暇が取れるお店も出てきましたが、そこまで浸透はしてきていません。昼職に転職してから「有給休暇が取りたいのにわからない!」とならないようにしっかりと覚えておくことが必要です。
そもそも有給休暇とは一体なんなのでしょうか?有給休暇とは正式名称「年次有給休暇」といい、労働基準法で定められている働く人の権利です。有給休暇を取ると休んでいるのに給料が発生しているという状態になります。
例えば、夜職の女の子が日給10,000円で5日働けば50,000円の給料が発生しますが、週3日であればお給料は当然30,000円になります。
有給休暇で2日休んだ場合は、お給料は週5日働いた計算と同じ50,000円がもらえます。手続きは簡単で、会社に申請するだけです。
しかし、昼職で有給休暇を取るには条件があり、その条件を満たしていないと休暇を取ることができません。まずは在籍期間が入社から6ヶ月以上経っていること。そして、その間8割以上会社へ出勤していれば有給休暇を取ることができます。
有給休暇が取れる日数は勤続年数により異なり、6ヶ月で10日、1年6ヶ月で11日、2年6ヶ月で12日……そして3年6ヶ月からさきは1年ごとに2日ずつ増えていきます。
有給休暇は正社員はもちろん、パートやアルバイトでも有給は取得可能です。しかし、正社員とは取得できる日数などが違うため、会社へしっかり確認しておきましょう。
有休の使い方は人それぞれです。「有給休暇を使って長期休暇でバカンス!」と長期休暇として取る人や、「イベントがあるからこの日1日だけ」や「この日は前日が忙しくて残業になりそうだから、午後から出社」など、予定に合わせて活用することができます。
しかし、使用できる有給休暇に期限があり、繰り越し(貯蓄)できるのは2年までと法律で決まっています。
昼職あるあるの1つに、有給が取れなかった、ということがあります。注意すべきことがいくつかあるのです。
まず「企業によって有給申請の仕組み(ルール)が若干異なる」ということ。
例えば、休暇の申請期日が1ヶ月前までといった規則です。面接の時や、入社後に先輩社員に教えてもらいましょう。
次に「有給が取りづらい独特な風潮」があります。例えば繁忙期に長期休みを取ることは難しいでしょう。会社は基本的にチームで動きます。皆が忙しい時に自分は旅行に行くのは気が引けるものです。
繁忙期なら理解しやすいですが、もっと注意すべきは「そもそも有給が取りづらい会社が存在する」ということ。
会社を選ぶ際、「有給休暇消化率」の確認が必要です。有給休暇消化率とは、その会社に勤務する人がどれだけ有給を消化しているかという割合を示したもので、低ければ低いほど有給休暇を使っている人が少ないということになります。
有給休暇消化率が低い場合、入社後に「なかなか有給休暇が取りづらい」「周りが取らないから……」「周りに迷惑がかかるから」などなかなか取れない場合が多い傾向に。
有給休暇は働く人がリフレッシュできるよう定められた休暇で、基本的に休暇の理由はあなたの自由です。「有給休暇が取れないブラック企業」に勤めるのではなく、有給休暇がしっかりとれるホワイト企業に勤めて、プライベートも仕事も充実した毎日を送れるようにしましょう。